私の生まれた村は、広島の山の奥の奥、島根に近い所です。
小さい頃は、沢山の人々が暮らす、賑やかで大きな集落だと思っていました。
今は、殆どの山間部と同様に、大きな家は並んでいますが、半分以上は空き家、夜、灯りがともる家は数軒な状態です。
そんな村に、93歳の父は、ひとりで暮らしています。
20数年前、山水を使っていた、この村に下水道が出来ました。
しかしまだ、お年寄りが暮らす数軒のお宅は、水道工事にかかる高額のお金が払えず、毎月の水道代の負担が厳しいので、山の水を使っています。
その水は、山の中腹から流れ出ています。
まだ皆が山水を使っていた頃は、毎月村の者は、水場の掃除に出掛けていました。
今は水場に向かう山道も大きな穴が空いています。
父はひとり、使わなくなった瓦を軽トラに積んで、穴に入れて細かく砕き、道を治していました。
水場は簡単な作りです。
小さなコンクリで出来たタンクがあり、そこに水を貯めています。
土や雑物が入り込むので、ボールですくい取って綺麗にします。
この水を、ずっと飲んで育ちました。
とても美味しい水です。
お父さん、ありがとう。
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