先週は、広島の田舎に帰っていました。
田舎には、今年９０歳になる父が、ひとりで暮らしています。
その父が、６０歳になった時、山に向かって、道を作り始めました。
３年かかって、コツコツと道を作っていたそうです。
それからさらに１０年、山に仏舎利塔が出来ました。
今年は、小さな仏舎利塔の１７周年でした。
父は原爆にあってから、ずっと原水爆禁止を祈っていました。
爆心地３ｋｍ地点の工場で、父以外の同級生は全員亡くなりました。
寮に帰ると、焼け爛れた人々が並んで寝せられいて、顔や全身は腫れて誰だか分からない状態だったそうです。
いつだか父が会った女性は、全身火傷していましたが、お母さんが毎日付近の救護所を廻って、大声で名前を呼んでいるのを聞き、（声は出せないので）弱々しく手を挙げて、それを見つけたお母さんに連れられて、生き延びた方でした。
「あの時、寮にいた人達は、みな死んだろうのう。」
昔、米ソの核実験は盛んに行われていました。
実験のあった翌日、父は平和公園に抗議の座り込みに、行っていました。
小さい時、父がいない日は、核実験があったんだな。 と、思っていました。
小さいけど、立派なお寺も出来ました。
母が亡くなる時に希望していた、宝塔も建ちました。
入口には、龍神さまもいらっしゃいました。
皆で、法要してお祝いしました。
父も嬉しそうです。
美味しいお弁当も、アルコールフリーも、いただきました。
１７周年、おめでとうございます。
いつまでも元気で、お山で平和をお祈りして下さい。
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