お粥、食べた! 記念日。 (母のがん 26)

月曜日は、何も食べれなくなってから、3日目です。
3時頃、母が 「なんじ?」 と、尋ねます。 聞きとれなくて、もう一度 確認すると、「何時?」 と、時間を気にします。
ひょっとして、お腹減ったのでは? (もう、何カ月も前から、ずっと、「なんにも食べたくない。」 と言っていたから、そんなはずないんだけど・・・そんな風に思いたかったのかも知れません。 本当は、遠くから来た父の、帰宅時間を気にしていたのかもしれない。)

飲みこむ力が弱っているので、紙の棒の先に小さなスポンジが付いた道具で、お水を含ませて口に入れると、チュウチュウと、一生懸命に吸い込みます。 何か、食べたいのでは?
看護婦さんにお願いすると、とてもとても小さい、小豆大の氷を持ってきてくださって、1個食べます。 もう、1個。 もう1個食べたら、母が、ニコッと笑いました。 久しぶりに見る笑顔、可愛くて、愛おしくて、嬉しいです。
妹が、病院のローソンで、白くまアイスを、買ってきました。 これも、3口。 何か、食べたいのでは?

5-13くま病院の夕食が出される時間は、毎日6時です。 母には、もう、食事は届かなくなっていました。 
6時になっていたけど、意を決して、看護婦さんに相談してみました。 すぐに、電話してくださって、お粥とさ湯の中間のような、糊のようなトロトロのお粥を、持ってきて下さいました。 ありがとうございます。 すみません。
「おかあさん、お粥来たよ。 食べる?」 反応がありません。 駄目かな・・・。 わからないみたいだな。
そこに、甥っ子(もう、大人です。)が入って来て、「おばあちゃん。」 と、低く通る声で呼びかけると、いきなり、
「はいっ!」 と、大声で返答。 病室全員が、びっくりしました。 

それからは、大騒ぎで、ベットを起こして、看護婦さんが、喉に詰まらない様に慎重に、お粥を食べさせて下さいました。 やはり、3口。 
やった! すごく嬉しくて、お母さんと一緒に記念撮影。 写真のみんな(私、妹、甥っ子、姪姉妹、看護婦さん)、笑ってます。

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お粥、食べた! 記念日。 (母のがん 26) への2件のコメント

  1. 雅子母さん より:

    こんばんは。
    氷と白熊アイス、懐かしいです^_^
    私の母もホントに同じ状況でした。
    小さい氷をよく口に含んでいたのを思い出します。アイスは元々大好きで、何も食べれなくてもアイスだけは冷凍庫に忍ばせて、私の娘の分も一緒にいれてあって、私と娘が来たら、一緒に嬉しそうに食べていたのを懐かしく思います(^-^)

  2. Dulce長沼 より:

    そうか、みんな同じなんですね。
    雅子母さんのお母様も、嬉しそうに、食べられたんですね。 良かったです。

    食べれないのは、死に近づいて行く様で、悲しいですよね。 
    1口でも食べれると、本当に嬉しい気持になりました。

    普通の病棟は冷蔵庫しかありませんでしたが、緩和病棟には、みんなの使えるキッチンがあって、そこの冷凍庫を使う事が出来たので、アイスを買っておくことが出来ました。
    食べれるタイミングが、瞬間だったりするので、助かりました。

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