山の八重桜。 「淋しいんよ。」 (母のがん 20)

4-30山祖父が出家して家を出たり、父が実家の裏山に仏舎利塔を建てたり。 自分は小さな頃から教会に通って、ミッションスクールに行ったりと、周りに信仰される方が多い環境で育ちました。 自身は、信仰がある訳ではないのですが、仏壇やお墓やお寺に行くと手を合わせて拝みますし、神社に行くとお参りするし、教会に行くと祈ります。 しかし、外国で誰かに聞かれると、自分はブッディストだと答えます。 それは、仏教を信仰している国(タイやスリランカ)に行った時、なにかやすらげる気持になれるからです。
母は山の仏舎利塔を、毎日拝んでいました。 病院に行ってからも、歩けるときは、広島の二葉山にある仏舎利塔の見える窓を見つけて、拝んでいました。
4-30トイレの桜実家で暮らす父も心配なので、妹が時々行ってくれています。 私も心配ですし、せっかく帰ったのでお見舞いが終わった午後から、妹家族と実家の田舎に向かいました。 さぞたいへんな生活では思いきや、以外とこざっぱり。 トイレには、山から採ってきた満開の八重桜が。 
4-30山の桜絶対に母に持って行ってあげたくて、次の日の朝、みんなで仏舎利塔のある山に。 山には、6本くらいある、父の植えた八重桜が満開です。 さっそく折って病院に向かいます。 遅くなったので、途中、昼食を取っている所に、母から・・「しんどいけぇ、あんたらが来る前に、もう死ぬかもしれん。 なんで、きてくれんのん。」 と、悲痛な電話。 食事もそこそこに、病院に。
病院に着いて、八重桜を飾ると 「きれいねぇ。」 と嬉しそう。 良かった。
「しんどかったのに、遅くなって悪かったね。」 と手を取ると 「淋しかったん。」 と言いました。

ブログ村ランキングに参加ちうです。
1日1回の応援プチッを、お願いします。
にほんブログ村 雑貨ブログ 雑貨屋へ
にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村

カテゴリー: 母のがん   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です