「しんどいけぇ、はよう死にたい。」 (母のがん 19)

4-29病室5月の連休に、お店を閉めさせて頂き、広島に行って来ました。
朝1番の飛行機で(1番安いョ。)、着いてすぐに病院に。 2週間ぶりです。

2人部屋で、看護室のすぐ前。 眠っています。 あれっ、お母さん、顔、へん? なんか顔つき変わった感じ。 (後でお見舞いに来た娘は、「ミイラ顔に、なった。」 と言いました。)
「お母さん、来たよ。」 と言うと、いきなり、「しんどい。しんどい。 (胸を押さえて)このへんが、しんどぉて、かなわんの。」と、うったえます。 こんな事を言う母は初めてで、正直、うろたえました。 「いけんねぇ。 しんどいん?」 「ほんまに、しんどいんよ。 看護婦さんを呼んでえや。」 看護婦さんに言うと、痛み止めの薬を持ってこられたので、抱き上げて起こして薬を飲みました。 ひとりで起きるのは、かなり辛い様子。 ベットの横にポータブルトイレが置いてあるので、歩くのも難しい様子。
それからは、ずっと、「しんどい。しんどい。」を、うったえます。 「こんなにしんどいんだったら、はよう死んだ方が楽じゃ思うん。」 何事も前向きで、こんな言葉を聞く事に驚きましたが、本当に辛いのだと思います。 気持がしんどい方に集中しないよう、いろんな話をしました。 
お客様が、ピンクのうさぎを置くと元気になれる。 と話されたのを聞いて、最初に送った、うさぎのぬいぐるみは、とても気に入っている様子。 持たせると 「かわいい。」と、なでています。 毎日送っている、カードは飾ってくれていました。 無機質な病室で、暖かい色の雑貨はとてもなごみます。 (・・・なんだか雑貨屋って、とてもいい仕事だなぁ。 と、しみじみ思えました。)

その日いちにちは病室で、食事やトイレの世話をしながら、話したり寝顔をみたりで過ぎました。 看護婦さんが 「痛みや吐き気には薬が効くんだけと、しんどいのをとるのは1番難しいんです。」と、いわれていました。 どうしてあげる事も出来なくて、なんて励まして良いかもわからなくて、悲しい気持でした。

妹に様子を聞くと、母の希望で、前の週に抗がん剤治療をしたけれど、もう体が耐えられないので、もう少し良くなってから、と話して、治療は止めたそうです。

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「しんどいけぇ、はよう死にたい。」 (母のがん 19) への3件のコメント

  1. 雅子母さん。 より:

    こんにちは。久々のお母様との再会、お母様、とても嬉しかったのでは、と思います。^_^
    お人形、かわいいですね

  2. Dulce長沼 より:

    いつも暖かいお声、ありがとうございます。 
    なかなか、逢いに行けなくて、申し訳なく思う毎日ですが、昨日から東京の姉が行ってくれているので、ホッとしています。

    雅子母さんは、おひとりで付き添っていらっしゃたのでしょうか。
    本当にたいへんな日々を過ごされたのだな、と、つくづく思います。

    お人形は、お店で売っているのですが、ふわふわしているので、母は時々なででくれています。 だんだん子供にかえるのですね。

  3. 雅子母さん。 より:

    こんにちは。こちらこそ、自分のことのように感じながら(ずうずうしくてすいません

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