がんの告知。 親友の時。(母のがん3)

10年前のこと。 高校の時の親友が、がんで亡くなりました。
子宮がんの末期で、余命3ヶ月。 と、言われたそうです。 
その時彼女には、幼稚園の息子と、小学生の娘がいました。

私が聞いた時は、まだ親友には知らされていませんでした。 すぐに虎ノ門病院に逢いに行った時は、「早く良くなって帰りたい。」と、話していました。
意を決して彼女の御主人に電話すると、「絶対に良くなると信じているので、話せない。」と、言われました。
「彼女の強さを信じているので、動ける間に、残された時間を使って、悔いなく生きて欲しい。 病気の事を、知らせて欲しい。」 と、お願いしました。

次の日の夜、親友からの電話は、「私、あと3ヶ月で、死んじゃうらしい。」 と・・・。 電話口で、お互い言葉が無く、二人ただ泣きました。

その後3ヶ月、毎週仕入れ帰りに、虎の門病院に寄って、たくさんの話をしました。 毎日の様に、葉書も書いたので、お店の葉書が無くなってしまいました。 亡くなる前日も、(ひとりで逢いに行くと泣いてしまいそうなので)、代々木上原に住んでいる、高校の同級生を誘って、3人で1時間以上も楽しくおしゃべりしました。 

子供たちときちんとしゃべりたいので、痛み止めをほとんど使わなかったチカちゃん。 (痛くて、時々顔をゆがめていた。) 最後は子供たちを呼んで、お母さんは幸せだったとお話したチカちゃん。
すごく、強かった。

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